この日記はフィクションです(^^)

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こうの史代『夕凪の街』

昨日、教育実習先へ学校現場訪問に行ってきた。その時とある国語の先生が扱っていたのが、こうの史代さんの『夕凪の街』だった。この漫画を題材に「文学を読む」という営みを体感する授業で、授業の目指すところや展開していく様子は本当に面白かったし、とても勉強になるものだった。と同時に、単なる一読者として、この作品を読みたい、読まなければならないという気持ちを強く持った。授業の後半は涙をこらえるのに必死だった。あらすじを紹介することはできるけれど、そうじゃない、と思うので内容については一切述べないことにします。ごめんなさい。

 

今朝、大学へ行く前に近所のブックオフに立ち寄り、運良く見つけることができた。すぐさま手に取り購入。リュックサックの奥深くにしまう。

 

授業と事務手続きと夕飯の買い出しを終え、帰宅してようやく表紙をめくった。心の準備が必要だった。一コマずつ、何度も何度も行ったり来たりしながら読んだ。三十五頁という短編ながら、さらりと読むことはできなかった。授業見学で内容は把握していたけれど、やっぱりじっくりと読む時間をとることが私には必要だったことを感じた。やるせない。最後の頁を読みながら、涙と鼻水をだらだらと流した。きっと、これから何度も思い出すし何度も読み返す。一人で抱えているのが辛くて、ここに記録を残す。