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中二の頃中二病しなかった病②、のようなもの

まただいぶ間が空きましたが、こんにちは。近頃はもっぱら、道ばたで売っている甘いトウモロコシと枝つきの枝豆ばかりを食べているのんです。あ、梅アイスとココナッツアイスとチョコミントアイスもちゃんと食べています。あなたはちゃんとアイス、食べていますか?(?)

 

さて、今回は最近の話を兼ねて、中二の頃中二病しなかった病②のようなものを書いてみます。中二の頃中二病しなかった病①はこちらから。今回は、井の中ののんちゃん大学へ行く編、です。

 

井の中から出てきたのんちゃんは、大学へ通い始めました。待ちに待った大学生活です。見るものすべてにワクワクして、「よーし、これから何だってできるぞ!」とたいへん意気込んでおりました。

 

そして、実際に何にだって挑戦できました。入学早々憧れの先生にお目にかかることができて、さらには憧れの先輩とも引き合わせていただいて、本当に本当に毎日好奇心を刺激される、中身のぎゅぎゅっと詰まった日々を過ごしていました。先生にはその後もいろいろな調査のお手伝いをさせてもらったり、学会(≒旅行?)に連れて行ってもらったり、発表までしてみちゃったり。先輩の働く出版社ではちょうどアルバイトを募集していて、喜び勇んで応募したのんちゃんもそこで働かせてもらったり。怖い物知らずで飛び込んだ研究会では辞書が好きな方々と出会うことができて、辞書イベントに行ってみるようになったり、いろいろ教えてもらいながら辞書のことをお話しするのが楽しかったり。すべてを吸収して成長できているのかは分からないけれど、楽しい楽しい毎日でした。

 

と同時に、大学やさらに広い世の中(つまり、寂れた港町の外の世界)にはいろいろな人がいることを知り始めます。とても賢くて、自分にはだいぶ難しく思えることをサラリとやってのける人。すごく一生懸命で、不器用だけれど何をするにもいつだって全力投球で頑張っている人。発想と要領がよくて、いろんな面白そうですごいことを同時にやってのける人。ちょっとずる賢くて、省エネに過ごすのが得意な人。これらはすべて、のんちゃんからそのように見えたという話なわけで、それらの人々の努力や苦労を自分が想像しきれていない、ということは分かっていました。とはいえ、のんちゃんにとっては、自分にはできないことをできる人がたくさんいる世界だったのでした。

 

のんちゃんは別に、自分のことを全知全能だなんて思って生きてきたわけではありません。でも、自分が明らかに上位にいないと分かる世界に来るのは初めてでした。のんちゃんにとってここは、自分が「よく出来るいい子」と思われない世界。挫折と呼ぶにはかわいい話なのかも知れないけれど、これはのんちゃんにとって初めての「挫折をする」という体験でした。

 

それでものんちゃんは、大学生活や大学生になって出会った世界での生活がとてもとても楽しかったので、自分なりに頑張ろうとしました。ここでの生活が好きだから、どうにかこの世界で頑張りたいと思ったのです。とんでもなく要領の悪い部分は、時間をかけることでカバーしようとしました。物を知らなかったので、たくさん勉強しようと大学図書館に毎日通いました。その場ではパッと理解できないけれど、少しでも顔を繋ごうと研究会や学会にはできるだけ足を運びました。それはちょっぴり苦しい毎日でしたが、そんなの気にならないくらい楽しい毎日でもありました。

 

しかし、三年になった頃から、それらを義務だと感じるようになりました。楽しかった気持ちは少しずつ、でも確実に失せていきました。結局自分は何者にもなれないと強く感じ、嘆きました(自分で自分を見限るなとか、何者かになれると思っていたのかとか、そういうのは今ちょっと待ってくださいな)。頑張る以外に取り柄はないゴリラなのに、頑張らなくなりました。こんなダメゴリラなんている意味がないと、ずっと思っていました。

 

今思うと、この頃からのんちゃんは少し風邪を引いていたのかもしれません。でも、苦しみながらも頑張るたくさんの周りの人たちを目の前にして、自分はなんて甘えているんだ!と自分の中にいるナマケモノを毎日ボコボコにぶちのめしながら、どうにか四年に進級しました。

 

五月半ばになりました。初めて、「なんか行きたくないな」というその気持ちだけで、大好きな先生の授業を休みました。この日を皮切りに、大学の授業も、院生とのゼミも、三つのアルバイトも、ぜんぶ出られなくなりました。

 

そんな私は現在、鬱病だという診断が下りて、海の見える実家に帰ってのんべんだらりと毎日を過ごしています。一年の頃から受けるつもりだった夏の大学院入試にも出願しませんでした。秋の教育実習には間に合うのか、今年度ちゃんと卒業できるのか、そして卒業後の私はどこへ行くのか。なにもなーんにもわかんなくなっちゃった。

 

そんなだけど、春学期の単位はどうにかぜんぶもらえることになったし(先生方のご厚意とご理解に本当に感謝しています)、昨日は久しぶりに大学近くの喫茶店にも行くことができました(カレーピラフとアイスシナモンティー美味しかったな!)。三歩進んで二歩下がるで結局一歩進めてるじゃんやったね!な感じで割と元気に過ごしています。期末レポートを提出できたことが自分の中でゼロじゃなくてプラスにカウントできたなんて初めてのことです、嬉しいなあ。

 

…ふー、そんなこんなでこれを書くにも休憩含めて四時間超。文章を読み直す気力がないので、もし読みづらいところがあったり(私の意図していない)つよい物言いを感じたとしても、今回ばかりはどうぞ目をつぶってやってください。自分のことばにちゃんと責任を持てなくてごめんなさい。つらいつらい自慢がしたいわけではもちろんなくて、最近会えていない友人たちに「ちゃんと生きてるよー!」と大きく手を振れたらいいな、という日記でした。

 

それでは皆さま、今年も俺たちが俺たちの夏を最高にしような!またね!

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