この日記はフィクションです(^^)

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傘にまつわるエトセトラ

雨ですね。涼しいというより、寒い。

さて、先ほど書いたアレはご挨拶(誰に?)みたいなものだったので、今日の分の日記を書いてみることにします。冒頭で「雨ですね」と書いた通り、雨、そして傘のこと。

 

正午、まだ雨は降り出していない時分に、初めてバイト先の部長さん(ザ・イケオジ、声も素敵)とランチをご一緒した。部長はサバの味噌煮定食、私はサワラの照り焼き定食(脂の乗り具合が天才!)。「もうじき降ってくるね」「そうですね」という会話をしながらハッとした。バス停に置いた自転車のカゴに、折り畳み傘忘れてる!これはまずい。今までの経験からしてどう考えても盗られるやつだ。ポロっとそんなことをこぼした帰り、今度は部長が傘を忘れそうになった。「傘、お忘れじゃないですか?」と差し出した私に、「私も人のこと言えんな、参った」と笑う部長。ああ、困り顔のイケオジよ。参ったのは私の方だ。今朝犠牲になった傘を弔いつつ、感謝の意を表すべく手を合わせた(合わせてない)。

ここまででも十分おいしい(語彙選択があまりにひどい)のだが、実はこの話には続きがある。午後の小休憩から戻った座席に、「この傘使ってどうぞ」というメモの貼られたビニール傘が下げられていたのだ。思いがけない気遣いに、うっかり少し泣いた。いくら何でも涙腺がガバだ、とか、情緒不安定かよ、とか、自分でも思う。でもなんだか嬉しかった。そういう日だ。貼ってあったメモは手帳に挟んだ。一部始終を見ていたらしい向かいのお姉さんに、訝しげな顔をされた。

 

ちなみに、問題の折り畳み傘もちゃんとありました。一日中雨に打たれ続けたその姿は哀愁漂うものだったけれど、盗られてなかった。よかった。どこかの誰かさんに向けて「盗らないでくれてありがとう」とさえ思った。思ったけど、人の傘を盗らないというのはゼロだ。盗るのがマイナス。決して「盗るのがゼロ、盗らないのがプラス」ではない。あぶなかった。プラマイ勘定はきちんとしよう。

 

ずらずらと書いてしまったけど、なんだ、今日、いい日だったんじゃないか。日記初日、大成功を収めて終了です。